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勝村 久司
勝村 久司
市民医療協議会 共同議長

厚生労働省
中央社会保険医療協議会委員

市民患者主体の時代へ

日本の医療のあり方を決める主体が、今、変わろうとしています。 長い間、必要な情報が十分に伝えられなかったために、市民や患者は医療のあり方を決める議論に参加することができませんでした。そのために近年は医療の情報公開を求める時代が続きましたが、ようやく次の段階である、情報を共有し、市民や患者が主体となって医療のあり方を決めていく時代が始まろうとしているのです。 今、医療界は、情報公開の流れを受けて、これまで隠していた実情も全てさらけ出すに至っています。あちこちの露頭に現れた様々な問題点は、どれも皆医療関係者や医療関連団体だけでは解決できなかったことばかりだと言えるでしょう。 この市民医療協議会は、少しずつあるべき医療改革を実現しつつある数多くの市民団体や患者団体のリーダーらが情報交換し、支え合うことによって、本来あるべき医療の形をつくりあげていくためのネットワークです。この協議会が基点となって、日本の医療が、市民や患者本位のものにダイナミックに変革していくことを願っています。

プロフィール

1961年生まれ。
京都教育大学教育学部理学科(天文学教室)卒業。
現在、大阪府立牧野高等学校教諭。
1990年12月、長女を陣痛促進剤被害で亡くしてから、医療裁判や市民運動に取り組む。
「医療情報の公開・開示を求める市民の会」事務局長
「陣痛促進剤による被害を考える会」世話人
「全国薬害被害者団体連絡協議会」副代表世話人
主な著書に「ぼくの『星の王子さま』へ〜医療裁判10年の記録〜」。

 
 
埴岡 健一
埴岡 健一
市民医療協議会 共同議長

東京大学
医療政策人材養成講座
特任准教授

市民・患者主導の政策決定の幕開け

日本の医療が変わる必要がある。なぜだろうか? それは、国民の不満、不信が高まっているからだ。背景には、質の悪い医療の存在、質の格差、情報提供の不足などの問題がある。政府は「患者中心の医療を進める」というが、その際の政策形成は、従来のような一部の医療提供者と行政が主導するようなやり方では不可能だ。患者中心という以上、患者・市民主導のプロセスでなければならない。また、目指すべき医療の姿に関するビジョンのオプション(選択肢)の幅を財政難が抑えている昨今では、医療の給付(サービス)と財源の議論が欠かせないが、これこそ国民的議論が必須となる。つまり、日本の医療改革のために、患者や市民が主体的に参加する議論と意見集約の場が、いま一番必要とされている。そこにタイムリーに市民医療協議会が誕生し、市民主体の健全な議論が始まることを心から祝福したい。そして、こうした場が生まれることがより良い医療の実現に結実することを強く期待したい。志を同じくする市民がここに結集し、大義のために大同団結することで、大きなブレークスルーがあるに違いない。



プロフィール

1984年、大阪大学文学部卒業。
1987年、日経BP社(現)入社、94年ニューヨーク支局長。
99年骨髄移植推進財団(骨髄バンク)事務局長となり、医療システム改革に取り組んだ。
04年8月東京大学医療政策人材養成講座特任准教授。
07年4月から、がん対策推進協議会委員となり、がん対策戦略策定に参加。

 
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